** 『やってみたいを実現する **

 

 

24年前、海水浴飛込み事故で頸髄損傷になり手足が不自由になりました。それまで手先の器用を必要とするテレビ・ビデオの修理をしていただけにショックは大きく、動かない手をリハビリしても無駄だと思っていましたが、結婚して9か月目の妻に申し訳ないと気持ちを奮い立て、2年間のリハビリを経て時間は掛かりましたが身の回りの事や車に乗れるようになり、いつの間にか車椅子生活を受け入れていました。
 その後の2年間はコンピュータープログラムを勉強して就職も考えました。でも、常勤雇用に耐えられる自信がなかったので、自宅なら自由がきいて良いと考えました。忙しくて納期が短い時は過酷で、請負ですので仕事を取ってくる努力や完成度の高い技量、担当者との交渉など苦労がありましたが、多くの努力もあって4年前まで仕事が出来ました。

 

 

福祉広報8月号

はたらきたい障害者を支えるA

『やってみたい』を実現する

 

ケーキ屋くんちゃん

斉藤国夫

http://www.cakeyakunchan.com

 

さいとうくにお/1952年生 

73年にテレビ・ビデオ修理請負開業。80年に海水浴飛び込み事故で頚髄を損傷。86年にコンピューターソフトウェア業を開業したが、00年に廃業。01年6月に「ケーキ屋くんちゃん」を開業する。家族構成は妻と83歳の母。

※販売方法は、電話・インターネットによる予約限定販売、車による引き売り、各種イベント参加。開業資金は160万円。前年度の売上高は240万円。

 

 

 
 しかし、開発言語の衰退とともに廃業。無職のショックから立ち上がるまでは1週間でした。『誰でもいつかは一人になる』。それなら『家事自立』ができれば家族のためになるのではと料理教室へ参加。ここで作る喜びを発見、週に1回の定番メニュー夏野菜カレーを半年作り続けました。スピードも速くなり、買い物も楽しくなった頃、家内の趣味であるクッキー、ケーキ作りも出来るのではと感じ、手伝ってみました。難しく思われた卵割も出来て面白い!と思いました。健康なら当たり前で過ごしていたでしょう。ほんの小さな出来事にこんなにも感動するなんて何と素晴しいことでしょう。それからはスポンジケーキを焼いては皆にあげていましたが、材料代だけでも頂けないかと自宅前の保健所に聞いてみました。どんなに小さくても営業行為は許可書がなくては駄目だということ、調理師免許が無くても一日講習で開業できることを知りました。そして、3年前に「ケーキ屋くんちゃん」をオープンしました。
 『手の不自由な手作ケーキに笑顔を添えて届ける』をキャチフレーズにクッキー作りは月に2回妻に手伝ってもらい、パウンドケーキは週に1回自分で焼いて、2日かけて予約販売、引き売りを『売り切るまでは帰らない』という思いで楽しんでいます。今、思えば『くんちゃん、美味しいよ』と喜んでくれるお客様の一言で『やってみたい』から『やれた』と、勇気づけられたと思います。営業好きに変えてくれたのもお客様の一言でした。最後に何事も諦めずにチャレンジすることが一番、苦しむほど成し遂げた喜びは大きく、毎日が勉強です。

24年前、海水浴飛込み事故で頸髄損傷になり手足が不自由になりました。それまで手先の器用を必要とするテレビ・ビデオの修理をしていただけにショックは大きく、動かない手をリハビリしても無駄だと思っていましたが、結婚して9か月目の妻に申し訳ないと気持ちを奮い立て、2年間のリハビリを経て時間は掛かりましたが身の回りの事や車に乗れるようになり、いつの間にか車椅子生活を受け入れていました。
 その後の2年間はコンピュータープログラムを勉強して就職も考えました。でも、常勤雇用に耐えられる自信がなかったので、自宅なら自由がきいて良いと考えました。忙しくて納期が短い時は過酷で、請負ですので仕事を取ってくる努力や完成度の高い技量、担当者との交渉など苦労がありましたが、多くの努力もあって4年前まで仕事が出来ました。

 

 

福祉広報8月号

はたらきたい障害者を支えるA

『やってみたい』を実現する

 

ケーキ屋くんちゃん

斉藤国夫

http://www.cakeyakunchan.com

 

さいとうくにお/1952年生 

73年にテレビ・ビデオ修理請負開業。80年に海水浴飛び込み事故で頚髄を損傷。86年にコンピューターソフトウェア業を開業したが、00年に廃業。01年6月に「ケーキ屋くんちゃん」を開業する。家族構成は妻と83歳の母。

※販売方法は、電話・インターネットによる予約限定販売、車による引き売り、各種イベント参加。開業資金は160万円。前年度の売上高は240万円。

 

 

 
 しかし、開発言語の衰退とともに廃業。無職のショックから立ち上がるまでは1週間でした。『誰でもいつかは一人になる』。それなら『家事自立』ができれば家族のためになるのではと料理教室へ参加。ここで作る喜びを発見、週に1回の定番メニュー夏野菜カレーを半年作り続けました。スピードも速くなり、買い物も楽しくなった頃、家内の趣味であるクッキー、ケーキ作りも出来るのではと感じ、手伝ってみました。難しく思われた卵割も出来て面白い!と思いました。健康なら当たり前で過ごしていたでしょう。ほんの小さな出来事にこんなにも感動するなんて何と素晴しいことでしょう。それからはスポンジケーキを焼いては皆にあげていましたが、材料代だけでも頂けないかと自宅前の保健所に聞いてみました。どんなに小さくても営業行為は許可書がなくては駄目だということ、調理師免許が無くても一日講習で開業できることを知りました。そして、3年前に「ケーキ屋くんちゃん」をオープンしました。
 『手の不自由な手作ケーキに笑顔を添えて届ける』をキャチフレーズにクッキー作りは月に2回妻に手伝ってもらい、パウンドケーキは週に1回自分で焼いて、2日かけて予約販売、引き売りを『売り切るまでは帰らない』という思いで楽しんでいます。今、思えば『くんちゃん、美味しいよ』と喜んでくれるお客様の一言で『やってみたい』から『やれた』と、勇気づけられたと思います。営業好きに変えてくれたのもお客様の一言でした。最後に何事も諦めずにチャレンジすることが一番、苦しむほど成し遂げた喜びは大きく、毎日が勉強です。
 

 


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